木根館-きんこんかん-河内長野市立林業総合センター

リポート第3弾となる今回は、これぞ木根館の醍醐味!
地元産・おおさか河内材を使った工作・DIYや、木工体験ワークショップについてお伝えします。

まずは、7月のワンコイン体験「森の風鈴づくり」体験リポートをどうぞ。

森の風鈴づくり 体験リポート

木根館のワンコイン体験は、1人500円、予約不要で参加できるワークショップです。木根館の開館日には毎日開催していて、当日その場で申し込めばOK。

だから、「木根館で可愛い木工作品を見ていたら自分も作りたくなっちゃった」とか、「朝起きたら急にDIYがしたくなった!」なんてときにもおすすめです。
木根館の木工作品例とワンコインワークショップ完成見本
この日訪れたときは、マルチプレート、一輪挿し、そして7月の新メニューである「森の風鈴」から選べました。

わたしの目当ては、この森の風鈴。
森の風鈴カランコロン
地元産・おおさか河内材の色合いが涼し気で、趣がありますよね。
風に揺れると、木がカランコロンと涼しい音を奏でます。

ホームページでこの森の風鈴を見た途端、「ほしい!作りたい!」と一目ぼれ。
ちょっと時間がとれた平日のお昼前、けっこうノープランで木根館へやってきました。

スタッフの方に風鈴づくりについて尋ねると、
「いつでも大丈夫ですので、お好きな時に声をかけてください」とのお返事。

ワンコイン体験は開催時間も特に決まっておらず、木工室が満員でない限りすぐに始められるようです。(閉館までに完成できるよう、時間には余裕をもたせておいてくださいね)

館内を一通り楽しんでから、ワンコイン体験を申し込むと、すぐ木工室へ案内してもらえました。
木根館の木工室
木工室は、まるで「森の中の図工室」。
木の素朴な香りが漂い、天井は高く広々としています。

窓際には中学校の技術室にあったような機械や工具がずらり。工作やDIYが好きな人にはたまらない空間ですね。

昔からハンドメイド好きで、ちょっとした本棚やペットの小屋なら自作しちゃう母は、
一日中いたいわぁ」と、すっかりはしゃいでおります。

とっても穏やかな館長さん

席に着くと、館長さんが風鈴の完成見本と材料、必要な道具を持ってきてくれました。
館長さんは、とっても穏やかで優しい人。
木根館の森小屋みたいな雰囲気と相まって、ジブリ映画に出てくるおじいさんを思わせます。

風鈴づくりの道具
風鈴に使う木は、もちろん地元産のおおさか河内材
薄いピンクがかった優しい色合いで、手触りも滑らかです。

予め必要な大きさにカットされていたので、初心者のわたしにも安心。

完成見本を見ながら作り方を簡単に説明してもらって、制作スタート!
木にキリで軽く穴をあけてヒートンをねじ込み、ひもでつないで組み立てていきます。

ここから母もわたしも風鈴づくりに熱中するので、制作中の写真は少なめですがご了承ください(笑)

木漏れ日の中で、ハンドメイドを

ひとたび木に触れて作業を始めると、自然とのめり込んでいきます。
丸太にキリで穴をあける
途中、窓の外に目をやれば、ここ高向(たこう)地域の豊かな緑が見えます。
差し込む木漏れ日に照らされながら、パーツをつないで形にしていくのは、とても幸せな時間。

途中わからないことがあったら館長さんや近くにいるインストラクターさんに訊けますし、館長さんはちょくちょく様子を見に来てくれました。

ステップごとにアドバイスや、「いいですね。できてきましたね」と言葉をかけてくれます。

慌てなくても大丈夫

この風鈴づくり。
作り方自体は単純なんですが、小さなヒートンを木にねじ込むのがけっこう大変で。
わたしはなかなか要領をえず四苦八苦。

母が全部ねじ込み終えたとき、わたしはまだ半分くらいしかできていませんでした。
それでちょっと焦りそうになったのですが、館長さんは、
「大丈夫ですよ。慌てなくていいですよ」と言ってくれるんです。

せかせかした気持ちがすーっと抜けて、また作業を楽しめる心のゆとりができました。

最終的に母より15分ほど遅れながらも、無事に組み立て終了。
かなりの達成感!
森の風鈴づくりに挑戦
できた風鈴を持ち上げると、カラン、コロンとリズミカルな音が鳴りました。
目や手の疲れが吹き飛ぶよう。木の癒し効果って、本当ですね。

「河内材」の焼き印が嬉しい

河内材の焼き印
最後の仕上げとして、風鈴の板に「河内材」の焼き印を押します。

館長さんが頃合いを見計らって、焼きゴテに熱を入れて準備しておいてくれました。

先に組み立てを終えた母がチャレンジ。
焼きゴテを両手で握って、館長さんのアドバイスに頷きながら真剣に板を見つめる母は、なんだか少女のように見えました。
先生と教え子とか、父親と娘のようにも……

この木工室では、誰でもピュアな子どものようになれるのかもしれません。

母の焼き印は、とっても上手くいった様子。
「ついたついたー♪」と喜びながら、風鈴を手に机へ戻ってきました。

続いてのぞんだわたしはというと、端材に試し押しする段階ですでに手が震え気味。
結果は、
河内材の焼き印、ちょっとブレた
ちょっと薄いし、ぶれてしまいました……

なんだか己の性格が表れたような気がして少々へこみましたが、

「どれも同じにならないのがいいんですよ。それぞれのいい味になって」

と、館長さん。

完璧や正解はなく、少しずつ違った仕上がりになることこそが、手作りの良さ。
ゆったりした気持ちで楽しむことを、教わった気がします。

自分が作った世界に一つしかないこの風鈴が、よりいっそう愛しくなりました。

今、風鈴は我が家の窓辺で揺れています。
森の風鈴を窓辺に

木根館で、手作りの楽しさを感じて

森の風鈴の制作時間の目安は45分だったのですが、わたしは80分くらいかかってしまいました。
でも、最後までじっくり取り組ませてもらえて本当にありがたかった…
家族や友達と制作ペースが違っても、せかさず待ってもらえるって嬉しいですね。

ちょっとのんびり屋さんな子や、つい周りと比べて速い遅いとか上手下手を比べてしまう人でも、木根館ならゆったりした気持ちで工作に取り組めるんじゃないかなと思います。

そして自分のペースで手作りを楽しんで、「できた!」という達成感や「嬉しい!」という喜びを味わえますように。

木根館で工作・DIYする3つのスタイル

木根館の木工室では、工具を借りたりインストラクターさんに相談したりしながら、木工作品を作ることができます。
利用スタイルは主に3つ。

①自由木工
木工室をレンタルして、自分で好きなものを制作できます。
最近、ホームセンターや都心の商業施設にもDIYコーナーができて注目されていますよね。河内長野の木根館は、地元民にとって穴場かも?

【利用料】1時間:中学生以上200円、小学生100円、終日(9:00~17:00):中学生以上1000円、小学生500円 ※回数券もあります

②キット制作
木根館のDIYキットを買って制作します。
子ども向けの貯金箱などから大人も楽しめる雑貨まで、さまざまなキットがあります。
制作時間は1~2時間のものが多いので、夏休みの工作や、DIYの第一歩にも良さそうですね。

③ワークショップ
木根館のワークショップ作品例、奥河内カトラリーとお箸
木根館の体験プログラムです。「奥河内カトラリー」や「奥河内おはしセット」などの定番プログラムのほか、季節限定のプログラムもあります。
費用や予約の要・不要はプログラムによって違うので、その都度確認してくださいね。

→木根館の木工体験情報はこちら http://sinrin.org/kinkonkan/contents/taiken

お子さんの夏休みの自由工作、お父さんの日曜大工、女性にも人気のDIY(Do It Yourself)など、自分に合った楽しみ方ができるのが、木根館の魅力です。

ワークショップについては、体験プログラムブック『奥河内でほんわか日和』にも載っています。
奥河内ほんわか日和_表紙奥河内ほんわか日和_木根館

木根館だけでなく、奥河内で体験できるさまざまなワークショップの情報が満載。
写真も可愛く見てるだけでも楽しいガイドブックなので、ぜひゲットしてくださいね。

奥河内くろまろの郷ビジターセンターや市役所、市内の各スポットなどで手に入りますよ。


【参考】
木根館-きんこんかん- 河内長野市林業総合センター http://sinrin.org/kinkonkan/
河内長野市観光協会WEBサイト http://www.kankou-kawachinagano.jp/index.cgi