~・~・~・~・~・ 綿の成長日記 ・~・~・~・~・~・~
「綿の里親プロジェクト」に参加し、自宅の庭で綿(わた)を育てています。

2017年6月、河内長野市立ふるさと歴史学習館から、6ポット12株の綿の苗をゆずり受けてきました。
園芸初心者なわたしですが、白くてふわふわな綿の収穫を目指して、可愛い綿っ子たちの成長日記をお伝えしていきます。

「なんで河内長野で綿?」「どんなプロジェクトなの?」という方は、
ぜひこちらもご覧ください→綿の里親になりました
・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・


綿の成長日記、今回はちょっと番外編で、台風対策についてまとめておこうと思います。

綿と台風

綿は春から初夏への変わり目、八十八夜と呼ばれる5月頃に種まきして、9~10月の収穫に向けて成長する、夏の植物です。夏は台風の季節でもあるので、成長途中に台風にやられてしまったり、せっかくついた花や実が落ちてしまったりというリスクが。

しかも、綿は移植に弱いそうなので、もし台風で倒れて根元が傷んでしまったら、再び根を張り直すのは難しいかもしれません。

これからの季節、台風から綿っ子たちを守るために、台風対策をしっかり頭に入れて準備しておこうと思います。

対策① 支柱を立てる

支柱を立てた綿のプランターと植木鉢
支柱を立てて株を固定しておくと、風が吹いても株が倒れにくくなります。
台風の心配が出てくる7~8月頃には、綿はそれなりに草丈が伸びていると思います。(我が家では長い子で20cmくらいでした)
支柱は伸びた茎を支えるためにもいずれ必要になりますし、早めに立てておいたほうが慌てずにすみますよ。(今回、身に染みました…!)

支柱立てのリポートはこちらです。

対策② プランターや鉢を避難させる

畑や花壇に地植えした場合は動かせませんが、プランターや植木鉢に定植した場合、少しでも風の影響を受けない場所に移動してあげましょう。
今回の台風3号では、普段は玄関先の軒下ぎりぎりに置いてある綿のプランターを、より雨風が当たりにくい内側の安全地帯に移動しました。

と、綿っ子たちは我が家で新顔にもかかわらず、ちょっと特別扱いさせてもらっています。
今後より強い台風が来たとき、庭のほかの植物たちが避難できる場所はあるのかどうか、母に尋ねてみると、

「南風をよけるには、門のところの壁の後ろがいいかな」と即答。
避難のノウハウをすらすらと語ります。

普段から園芸をする人は、自宅の庭の「風通し・日当たり・水はけ」のマップが頭に入っているのかもしれません。それが、園芸上手になる秘訣なのかも。

対策③ 鉢ごと吹き飛ばされないために。置き方のポイント

本当に風が強いと、植木鉢やプランターごと倒れたり吹き飛ばされたりする恐れもあります。
いくら支柱を立てていても、鉢ごと倒れてしまったら株がダメージを受けるのは必至…!

「鉢やプランターはなるべく集めて固めて置くと、飛ばされにくくなるよ。より強い子を外側にして、弱い子を内側に置くと守ってあげられるしね」

なるほど。さらに、ちょっと驚いたのが、

「台風が来るとわかったら、背が高い鉢は先に倒しておくこともあるよ。もう充分根が張って、株がしっかりしてる子の場合やけど」

倒される前に倒すとは…!
そういえば昔、風が強い日に、

「お母さん。あの植木鉢、倒れてんで」
「あぁ、あれはわざと倒してあるやつやから大丈夫」
「?」

みたいな会話をしたことがあるようなないような…
小さい頃のわたしにはピンとこなかったんだと思いますが、確かに、立てておくより寝かしておくほうが倒れたり飛ばされたりしにくそうですね。

ただ、綿の場合は根が強い植物ではありませんし、台風の時期にはまだ成長しきっていないこともあるので、この方法は使えないようです。

ほかの対処法としては、植木鉢やプランターをフェンスなどのしっかりした場所に紐などで固定しておく方法があります。
植木鉢がいくつかあるときは、鉢同士をまとめて縛っておくのもいいそうです。

例えば、我が家の綿っ子後輩1号が3つあったとすると…
後輩1号の植木鉢を3つまとめて白い紐で縛ったイメージ図。写真を加工して作成
スクラム組んで安定感アップ!
※図はイメージです


鉢やプランターを固定する方法については、

「荷造り紐とかでもいいし、園芸用の麻ひもを使ったりもするよ。それか、長いビニタイ(※)で留めて、必要な長さで切るとか」

(※)ビニールタイ:パンやお菓子の袋を留めるのにも使われる、針金入りの細いタイ。園芸用では30m巻や50m巻のものが市販されています。


プランターや鉢植えの場合、いざとなったら屋内に避難させることもできるのが強みですね。もちろんスペースの問題もあるので、庭の植物を全部入れてあげることはできないのが辛いところですが、

「台風が来るのに、まだ支柱を立ててない!外出するから夜までお世話できないし、どうしよう…」
ってときには、とりあえずその鉢だけでも玄関に入れておくのも手だと思います。

プラスアルファのテクニック

今、我が家の支柱は1株につき1本を土に挿しているだけの状態です。
今回の台風はこれでも耐えられましたが、もっと強風のときは支柱ごともぎ取られそうな不安が。

その対処法を、母にレクチャーしてもらいました。

①支柱を2本、3本に増やす

今はまっすぐ1本立っているだけですが、斜めにもう1本立てて支柱同士を固定すると、より安定します。両側から1本ずつ立てて三脚にすると、より頑丈に。

②支柱をぐるぐるっと縛る
プランターの3本の支柱をぐるぐるっと縛ったイメージ図。写真を加工して作成
プランターに複数の株を植えている場合、支柱を紐でぐるぐるっと巻いておけば、支柱が倒れにくくなります。支柱の余りがないときや、これ以上挿せるスペースがないっていうときには特に良さそうな方法ですね。
※図はイメージです

③不織布で覆う
プランターを不織布で覆ったイメージ図。写真を加工して作成
支柱の上からすっぽり不織布で覆って、鉢やプランターに紐などで固定します。植物に雨風が直接当たらなくなるので、ダメージを軽減できますね。
ただ、鉢全体が風を受けやすくなるので、倒れたり飛ばされたりしないための対策も大切です。小さめの鉢なら、いくつか集めてまとめて覆ってあげる方法もあります。

※図は……イメージが形になりませんでした

自然と生きていくこと

こうして綿の台風対策を考えてみて、強い雨風から植物を守るには、色々なお世話が必要だと思い知りました。
ただ、やっぱり本人の身の安全が第一なので、悪天候になってからの作業は禁物。
台風接近の情報を得たら早めに対処することと、もし荒れ模様になってきたら、可哀想なようでも作業を中断して屋内に避難することが大切だと思います。

くれぐれも、ご自分と周りの人の安全確保を最優先してくださいね。


普段わたしは、

「オクラがとれたよー」わーい
「ラズベリーがとれたよー」おいしそーう
「ご近所さんから玉ねぎもらったよー」すごーい

という感じで、自然の恩恵ばかりを受け取っていました。
でも、その恩恵を生み出す過程には、台風みたいな自然の脅威や、思い通りにならない自然の難しさもあったはず。
植物を育てる人は、普段から天候の変化や植物の様子を丁寧に見つめながら暮らしているんですね。


日々の恵みに感謝…
そして願わくは、自分も綿の栽培を通して、自然の恵みを誰かに届けられますように。